単なる体調不良として放っておいて大丈夫？身体のSOS

近年、うつ病などの精神病にかかる人が多いとされています。
そのうち、約6割もの患者さんがSEを含むエンジニアなどの専門技術職なんだとか。
あなたも知らず知らずのうちにうつ病予備軍になっているかもわかりません。
そこで今回はそんなうつ病に焦点をあてて考えていきたいと思います。

うつ病と言うとただ単に気分が沈む病気と思われがちです。
しかし、精神疾患でない人だって気分が落ち込んだり元気が出ない時があります。

うつ病は確かに心身共に疲弊した結果発症するものではありますが、気分が沈み始める前に体調が変化するなど危険信号を発しています。


例えば、頭痛や肩こりなどが慢性的になったり吐き気や胃痛、めまいなどいきなり体調がかわることもあります。

パソコンの画面に向かうことが多いシステムエンジニアは頭痛や肩こりなんて日常茶飯事だから気にしないのかもしれません。
しかし、軽く流すことができないくらい痛む人や毎日続く人は要注意です。


この時点で身体が限界を迎えている危険信号なので休養を取ってください。
これを放っておくとどんどんうつ病になってしまうでしょう。

うつ病の典型的な症状は気分の落ち込みです。

しかし、生きていれば失恋の悲しみや人間関係の悩みはだれでもあります。
思い当たる原因があって2日～3日気分が沈む程度は誰しも経験しているでしょう。

しかし、うつ病の場合は特別これと言った原因が思い当たらないのになんか悲しかったり涙がでたりします。



…え、意味なく泣いたり意味なく落ち込むこともあるけど…という方。
そういった症状がでるのは夜が多くありませんか？
夜は副交感神経という神経が活発に働いているので日中に比べるとやたら感傷的になったり自分でも驚くくらい泣けたりするものなので鬱の心配はありません安心してください。


うつ病の場合は日内変動と言って、午前中が最もひどく夕方や夜にかけて良くなっていく傾向にあります。

そのため、目が覚めても出社する気がおきず学校や職場を休みがちになっていきます。
しかし夕方ぐらいからやっと元気になってくるので休まなければ良かったと自己嫌悪に陥るのです。


またうつ病のひとのほとんどは不眠の症状が出ます。
疲れているはずなのになぜか寝付けなかったり夜中や明け方に頻繁に目が覚めてしまうなどの症状もそうです。
再び寝付くこともできないので身体もかなり疲労していくのです。
悪化するとひどいときで結局朝まで一睡もできないなんてこともあります。


こんな症状に自覚があるようでしたらすでにうつ病にかかっているかもしれません。
とは言ってもまだ初期段階なので急いで長めの休養を取ってください。
ストレスから離れ疲労が抜ければうつ病は回復します。

学校や仕事だけでなく今まで楽しめていたはずの趣味ですら興味がなくなってきたり、平日だけでなく休日ですら気力が沸かずに動きたくないというのはかなり危険です。


体の中にあるエネルギーがかなり不足しているために悪化するとお風呂に入ることや着替えることなど日常生活すらできない状況になってしまいます。


もしこうなってしまったら月単位での長期休暇を取るのが理想です。
ストレスからとにかく離れて身体を休めることです。

エネルギーを充填するのが一番ですがより早く治したいのであれば心療内科や神経科などの病院を受診しましょう。

死にたい
これが口癖になったらもう末期症状と言えます。
自分は社会の役に立たない
この世にいても仕方のないどうしようもない人間

自責感が出始めたなと思う、または周りの人から指摘し始めたら急いで心療内科や神経科で診断してもらいましょう。

そして出来れば事情を話して休職など3ヶ月以上の休暇を取らしてもらいましょう。



ここまで来ると休養を取るだけでは治らないかもしれません。
休養にくわえ抗うつ剤や精神安定剤などの投薬が必要かもしれません。