転職でブラック企業を見分ける方法

2016.02.22 コラム・事例・インタビュー

システムエンジニアの転職でブラック企業を見分ける方法

今回は転職の際に役立つ ブラック企業の見分け方についてご紹介したいと思います。システムエンジニアの方は会社選びの際特に気を付けないと、ブラック企業に捕まってしまう可能性が高いと言えます。
仕事量が多く残業が発生しやすいIT業界は、ある意味ブラック企業の温床と言えるかもしれません。
せっかく採用されたのにまた同じような欠点を持つ会社に入ったなんて状況は悪夢でしかありませんよね。

募集要項には当然ですがどの会社も耳触りの良い言葉が書かれているので、見分けるのは難しいんじゃないの?と思いますよね。
ブラック企業も同じで自社の悪いところを隠して求人を出していますが、知っている人からすれば意外にバレバレです。

特に転職が初めてのシステムエンジニアの方は、きちんと ブラック企業の特徴を把握しておきましょう。
会社選びの際もこの記事で得た知識を参考にして検討してみてくださいね。

転職で注意すべきポイントその1:平均年齢が若い/幹部候補募集

システムエンジニアの転職で気を付けてほしいことの1つ目。それは若い世代が多いことをアピールする会社は、それだけ 社員の定着率が高くないということです。
確かにIT業界はまだまだ若い分野であり、若者が集まりやすい傾向にありますので平均年齢が低い会社は珍しくないかもしれません。
若さは素晴らしいですが人をまとめたり仕事が円滑に回るようにするためには、それなりに社会人としての経験が必要になります。
特に役員や社長がまだまだ20代のうちは社員に負担がかかりやすい環境になるので労働時間も長くなりやすいでしょう。
そうなると転職する社員が出始めて人の入れ替わりも激しくなります。若い世代の多い会社は定着率が低い傾向にあると覚えておくだけでも会社選びの際に役立ちます。

他にも幹部候補募集なんてオイシイ募集要項を出しているところもありますが、これこそまさに定着率が低くて人手がいないから幹部候補なんて書いているのです。

システムエンジニアに限らず普通に考えたら会社にいれば誰だって幹部候補ですよ。すぐに人が離れない会社だったらポっと出の新人を重要ポストに置くわけないじゃないですか。

土台がしっかりしているホワイト企業ならそんな文句で人を集めようとしません。

転職で注意すべきポイントその2:初任給が高い/年収の幅が広い 

システムエンジニアの転職で気を付けて欲しいこと2つ目。 初任給が高いと一見魅力的な求人に見えますがそこが落とし穴です。
初任給が高くても入社後に昇給がぜんぜんされないブラック企業もあるのですから。
ちゃんと求人に昇給の条件が書いてあるかチェックしましたか?
これからの生活を左右するのですからちゃんと昇給してくれる所か確認は必要です。
信じられないことに40歳以降になっても給与が30万円以下しかもらえないというブラック過ぎるところだって本当にあるのです。

なにを隠そう筆者のいた会社がまさにそうでした……。

あと注意すべきなのは年収欄をよくご覧ください。たとえば年収250万円~800万円とか極端に開いてないですか?
中途採用なら年収500万か600万くらいいけるんじゃね?とか思ったら アウトです。

これもまたシステムエンジニアに限らずよく使われる数字マジックで、実績のある人を錯覚に陥らせるワナです。

実際にもらえる年収額は300万円か良くて400万円といったところ。
とりあえずモデルとなる給与額を書いたのだろうけれど、転職でありえないほど一気に給与が上がるパターンなんていうのは期待しない方が良いでしょう。

こんな求人を出していてしかもたいして名前を聞いたことがないような会社であれば間違いなくブラック企業だと思ってください。

さらには高い年棒を提示しておいて翌年からは、なにかと言い訳と文句をつけて年棒を下げてくるブラック企業もあるので年棒制の会社もあまり信じない方が良いでしょう。

転職で注意すべきポイントその3:面接時に体力面を心配する 

システムエンジニアの転職で気を付けてほしいこと3つ目。ブラック企業は なんでも言いなりになるような人を進んで採用します。
その人がブラックな環境の中でも言う事を聞く従順な人材であるかどうかを面接時でふるいにかけようとするのです。
たとえば体育会系の爽やかなノリできつい仕事だけれど付いてこれるかみたいな事を聞いてきたら危ないです。
一緒に頑張りましょうと好印象な笑顔で迎えられたあとは、休日も問答無用で出社することを強制させられるなど馬車馬のように仕事をさせられる 地獄のような日々が待っています。
しかも仕事量に反して給料はスズメの涙……。ある程度仕事の大変さは覚悟が必要なシステムエンジニアの仕事とはいえブラック企業の場合は常軌を逸しています

ブラック企業の面接では転職する側の失敗したくない、採用されたいという心を器用に突いてきます。いきなり社長との面接が成った場合もこの心理を上手く付いているワナであると言えるでしょう。
極論で言ってしまえば労働力として使えるなら誰でも良いわけです。
その人の中身とかはどうでも良くていかにプラスの印象を与えてこちら側へ引き込むかが大事なのです。
ちゃんと面接で数秒でも職務履歴書に目を通してくれているか、面接で人を見極めようとしてくれているかなど面接を受ける側も採用側をチェックするようにしましょう。

転職サイトのエージェントも頼ってみよう!

今回はシステムエンジニアの転職でブラック企業を見分ける方法をご紹介させていただきました。
ここでご紹介した方法以外にもブラック企業であるか否かを見分ける方法はまだまだありますので会社選びをする前に調べてみてください。
またシステムエンジニア専用転職サイトのエージェントを頼るという方法もありますので、自力で見分ける自信が無い人は是非活用してくださいね。
にし
元ゲーム開発会社勤務
ゲーム好き過ぎてゲーム作る側に回っちゃったものの、今はポチポチ文章書いてるのが楽しいです。

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