今年3月から始まった情報セキュリティマネジメント試験についてご紹介します

2016.04.08 コラム・事例・インタビュー

新たに加わる試験区分!情報セキュリティマネジメント試験って?

SEのみなさんならば当然ご存じ、情報処理技術者試験。ITに触れる程度の社会人からサーバセンタを任されるような専門家まで、幅広いレベル・分野のそれぞれの区分があるこの資格です。

この資格に、今年度から新たに「情報セキュリティマネジメント試験(SG)」が加わりました。

今回は、この試験は一体どのようなものなのか、SEも取得すべきものなのかをご説明します。

情報セキュリティリスクの高まりに対応するための新資格

社会の中にますます浸透し、発展し続けているIT。
同時に、情報セキュリティを脅かすリスクも増加し、また多様化・巧妙化しています。

この状況をふまえて、情報セキュリティをしっかり確保することのできる知識をもった人材を育成するために、新たにつくられたのがこの資格です。
情報の漏えいなどのリスクを低減するためだけでなく、実際にトラブルが発生してしまった際の適切な処置・対応などを重点的に問われるのが特徴です。

レベルは基本情報技術者試験と同等?

さて、この情報セキュリティマネジメント試験、情報処理技術者試験の試験区分・スキルフレームワークの中では、レベル2に相当するものと示されています。
これは、基本情報技術者試験(FE)と同じレベルです。ちなみに、レベル1にはITパスポート試験(IP)が、レベル3には応用情報技術者試験(AP)が位置付けられています。

では、この2つの試験・資格は難易度的に同等と考えていいのでしょうか?
情報セキュリティマネジメント試験は今年3月の試験が初めてで、まだ合格率などの情報が公表されていませんが、そもそもの試験がねらっている受験者層が異なっているので、純粋に比較することはできないでしょう。
基本情報技術者試験がまさにITソリューション・製品の設計・開発に携わる人を主な対象としているのに対して、情報セキュリティマネジメント試験は、個人情報を取り扱う人や業務の情報管理を行う人などを主眼においています。
より広範の社会人をターゲットとしていると考えられます。

技術リスクでなく、管理リスクを減らす、IT業界人は取っておきたい資格!

この試験が受検者に問うのは情報セキュリティ「マネジメント」に関する知識です。
すなわち、情報を守るための技術的知識ではなく、人的な、管理における知識が求められているということです。

ですから、この試験は情報セキュリティマネジメントの担当者だけでなく、業務に携わる全員が受検し、情報を安全に管理するための知識を共有できていることを確認することが望ましいでしょう。
もちろん、SEのみなさんも例外ではありません!基本・応用情報技術者試験に合格していても、ぜひ、受検することをおすすめします。
はやぶさ
元WEB制作会社勤務
記事の執筆速度の早さなら負けません。

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