2016.05.13
コラム・事例・インタビュー
システムエンジニアの本来の意味とは
エスイー、エスイーとしばしば呼ばれますが、SEはもちろんシステムエンジニアの略です。
SEの仕事といえばみなさん重々理解しているはずですし、プログラマとの違いも説明できることでしょう。
しかしこのシステムエンジニアという言葉は、本来違った仕事を指して用いられていたことはご存知でしょうか。
今回は、その意味の違いについてご紹介します。
システム工学としてのシステムエンジニア
システムエンジニアという言葉は英語ですが、本来はsystems engineering、システム工学に携わる人の呼称でした。
システム工学は、コンピュータやITといった情報工学に限らず、複数の働きをする要素の集合としてのシステムを設計開発・効率化する学問で、工学と銘打ちながらも社会システムや環境システム、経営システムなどもその研究対象となっています。
今日のシステムエンジニアよりも、「システム」という言葉の意味がより広義に捉えられているといってよいでしょう。
システムエンジニアの日本伝来
このシステムエンジニアという言葉が日本に伝わってきた際には、明確な定義や規格が伴っていませんでした。
そのため、当初こそシステム工学的な意味で用いられていたものの、いつの間にかコンピュータシステム・ソフトウェアの設計に関わる技術者といった概念に変化していってしまいました。
しかし、これはあくまでも日本での用いられ方なのです。
ひとつ面白い現象としては、経済産業省ではシステムエンジニアという言葉を用いているのに対して、文部科学省では基本的に一言も見ることができません。
類似の概念として、ソフトウェアエンジニアという言葉を用いているのです。システム工学との差異をはっきりさせたい、文科省ゆえの判断でしょう。
どちらも略称はSEなので、紛らわしいことこの上ありませんが…。
ランス
元SE
モンハンの武器がランスってわけではありません。
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