B言語とD言語の紹介

2016.05.13 コラム・事例・インタビュー

C言語とその両隣のB言語・D言語

世に星の数ほどあるプログラミング言語のなかでも、C言語は最も有名な言語のひとつに間違いないでしょう。

そこでSEの誰もがふと思う「アルファベットの前後、B言語やD言語もあるの?」という疑問。あるんです。B言語もD言語も!
しかもこの2つの言語は、C言語の親と子にあたる、系統の中の存在なのです。

今回は、このB言語D言語についてご紹介します。

C言語の祖先、B言語

B言語は、アルファベットでCの前に位置する通り、C言語の前身と言えるプログラミング言語です。

B言語は、1969年ごろにアメリカはAT&Tベル研究所のコンピュータサイエンティスト、ケン・トンプソンによって作り出されました。
B言語の「B」の由来ははっきりとはしていませんが、この言語のベースとなったBCPLという言語からとってきたもの、という説が最も有力なものとされています。

このB言語は、基本的にコンパイラによって中間言語しか出力できず、インタプリタを必要とするものであったため、トンプソンの同僚、デニス・リッチーがさらに改良を加えて1972年に生み出したのが、ご存知C言語なのです。

ちなみにこの2人は、UNIXの開発者としても知られています。SEなら足を向けて寝ることのできない存在です。

C言語の進化系、D言語

D言語は、C言語を基本として2001年に誕生した、比較的新しいプログラミング言語です。

しかしその性質はむしろC++やC#に近い、マルチパラダイムプログラミング言語です。
コンパイル時に関数実行ができるなど、CやC++を使っているSEのかゆいところに手が届く機能がいろいろと実装されています。

まさに、C言語の次に連なる言語と言えるでしょう。

B、C、そしてD

このように、Cの両隣のB、Dも、プログラミング言語として密接な関係を持ったものでありました。
B言語、C言語、D言語とアルファベットが連なっていくことには、先駆者への敬意も感じられます。

SEの業務に疲れたときなどにふと、そんなプログラミング言語の名前に込められた思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
はやぶさ
元WEB制作会社勤務
記事の執筆速度の早さなら負けません。

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