主力プログラミング言語ランキング

新たなプログラミング言語を習得するにあたってSEなら誰でも気にするのが、今から習得する言語が今後も使い物になるのか？という点。習得するためにかかる時間は決して短いものではないので、せっかく習得するなら今後転職をする場合でも活かせるプログラミング言語を習得したいもの。そこで、2015年に主流といえるプログラミング言語を人気ランキング形式で解説していこう。

2015年で高い求人件数を誇っており、人気が高いのがJAVAだ。デスクトップ・アプリを作る以外にもWEBアプリケーションを作ったり、Androidアプリを作ったりと汎用性が高く、IT業界からWEB業界、ゲーム業界まで様々な業界のSEにとって潰しが効く技術と言える。 既に幅広く普及しており、成熟した言語であるため、今後も主流であり続けるかどうかが懸念されるが、汎用性の高さから一気にシェアを落とすとは考えにくい。また、オブジェクト指向言語としては厳格な言語でなので、オブジェクト指向の基礎を学ぶのに向いている。これから習得しても損をしないといえる言語だろう。

JAVAと同等に高い求人数を誇るのがJavaScript。主にWEBアプリケーションのクライアント側に採用されることが多い言語で、HTML5によるリッチな表現を行うためには必須となる。WEBアプリケーション以外にも、PhoneGapやTitaniumといった開発環境を使ってスマートフォン・アプリを開発することができたり、Unityを使うことでビデオゲームを開発することができたり、node.jsを使ってWEBアプリケーションのサーバー側を開発できたり……と、活躍の場が非常に大きい。フリーSEとして案件を請け負うようなケースはもちろん、転職する場合でも活かせるプログラム言語だ。メモ帳のようなテキスト・エディターさえあれば即座に開発開始できるため、気軽に学習を開始できるという点もメリットと言える。

iOSやMacOS向けのアプリケーションを開発するための新しい開発言語として発表されたプログラミング言語。これまでiOSやMacOS向けのアプリケーション開発言語として使用されていたObjective-CからSwiftへと移行していくとされているため、人気が集まりつつある。新しいプログラミング言語であるため求人件数は少ないものの、使いこなせるSEの数も少ないことから求人額が上昇していることが特徴。今後普及が進んでSEの数が増えれば求人額は落ち着くものと思われるが、今すぐ習得して案件を獲得することができるのであれば大きな利益を狙える。2015年に勢いがあったという意味では主流と言える言語。

WEBアプリケーションのサーバー側開発の主要言語と言えるプログラミング言語。WEBアプリケーションを使う場合、ゼロからすべて作り上げるよりもCMSとしてWordpressを採用し、Wordpressを改造する形で開発することが多いが、Wordpress自体がPHPで作られていることから、開発言語としてPHPが採用されることが多い。求人件数もJAVAに匹敵するボリュームを持っており、息の長さを見せている。ほとんどのレンタルサーバーで動作することや、解説書が豊富に出ていることから、学習を開始しやすいこともメリット。WEBアプリケーションを開発する場合、ライブラリも充実しており、他の言語より比較的簡単に開発できるため、SEとしての実績を作るため一人でWEBアプリケーションを作ってみる……といった場合にも適した言語だ。

機械学習や集計分析処理に強いため、ビックデータ処理や人工知能といった開発に適したプログラミング言語。WEBアプリケーションの開発にも用いられる。ビックデータ処理や人工知能といった分野に勢いがあることから、人気が上昇し求人件数も増加傾向にある。書籍や情報がまだまだ少なく、学習にあたってのハードルが高いところが玉にキズ。

既にSEとして働いていれば1つ以上の言語は習得済みだろうが、だとしても新たな言語を習得するのは骨が折れる。特に、何の目的もなく学習をするのは退屈で、学習が継続しないということは多い。そこで、簡単なゲームを作ってみるとか、WEBアプリケーションを作ってみるとか、簡単な目的を設定して学習するという方法もいいだろう。この観点からすると、ランキング1位のJAVAは学習しながらスマートフォンアプリが開発できるため、学習のモチベーションが保ちやすく、これから習得するのにはオススメ。完成したスマートフォンアプリの出来がよければ公開し、SEとしての実績にできるというのも大きなメリットだ。